シリンイェル競馬場( シリンイェルけいばじょう、トルコ語: Şirinyer Hipodromu シリンイェル・ヒポドロム)は、トルコ・イズミルにある競馬場。1856年に競馬開催が始められたトルコ競馬最古の競馬場である。
競馬場名の「Şirinyer」はトルコ語の音素としては/ʃirinyer/であるが、[ʃiɾinyæɹ̝]のように発音される。日本語話者にはシリニアㇽと聞こえる可能性があり、シリニア競馬場とカタカナで表記されることがある。
歴史
シリンイェル競馬場は、イズミルの港湾地区から南の郊外住宅街であるブジャに位置する。
19世紀に国際貿易都市として発展したイズミル(当時の国際名称はスミルナ)には 「レバント人」と呼ばれる西ヨーロッパ出身者のコミュニティが形成されており、ブジャにはイギリス系の人々が集住していた。1856年、イギリス総領事、レバント人やトルコ人の有力者によりスミルナレースクラブ(英語: Smyrna Races Club)が創設され、ブジャの町に隣接するギリシャ人集落パラディソ(Paradiso)の草原で9月23日に最初の競馬が開催された。パラディソ競馬場には観客席やピクニックエリアがあり、西洋式の社交や保養に用いられていて、1863年にはイズミルを訪問したスルタン・アブデュルアズィズに競馬が披露された。
スミルナレースクラブによる競馬開催は第一次世界大戦で中断し、トルコ独立戦争(トルコ革命)後にギリシャ人とトルコ人の住民交換が行われると、パラディソの地名はトルコ語のクズルチュッル(Kızılçullu)、次いでシリンイェル(Şirinyer)に改称された。
1927年、高等競走改良委員会(トルコ語: Yüksek Yarış ve Islah Encümeni)により組織された競馬開催が始まり、1954年、トルコジョッキークラブによる競馬開催が始まった。
1974年、最初のコンクリート造の観客席が建設された。
2007年、トルコで最初のナイター開催が開始された。
2015年、場内の改修工事が行われ、コーナーの曲線緩和や観客席の刷新が行われた。
コース
左回り。向こう正面の第2コーナー寄りに緩やかなコーナーを設けた五角形の形状をしており、第3コーナーの入り口が80度、第4コーナーの出口が76度のスパイラルカーブとなっている。
外側が1周1750mのダートコース、内側が1周1570mの芝コースで、その内側に1周1480mの調教用ポリトラックコースがある(ジャパン・スタッドブック・インターナショナルのホームページやトルコジョッキークラブの英語ホームページの記載は2015年の改修前の数値)。
設備
2棟のスタンド(着席定員1600人)、96m2の大型LEDディスプレイ、48m2の着順掲示板を備える。
敷地面積は約48万平方メートルある。約16万平方メートルの厩舎地区には1270頭分の馬房、競走馬診療所などがある。約32万平方メートルの競馬場地区には、展望レストラン2軒、ガーデンレストラン3軒、ビュッフェ3軒、VIPレストラン1軒のほか、375mのポニー乗馬コース、ピクニックエリア、キッズプレイガーデン、ミニ動物園、ホースセラピーセンターなどがある。駐車場は1000台収容可能。
主な競走
アクセス
- アドナン・メンデレス空港
- タクシーで25分
- アドナン・メンデレス空港駅(Adnan Menderes Havalimanı İstasyonu)からイズバンに乗り換え
- イズバン(イズミル近郊鉄道)
- コシュ駅(Koşu İstasyonu)下車すぐ
脚注
外部リンク
- トルコの競馬場
- İzmir Şirinyer Racecourse

